【ドッグトレーナー監修】「犬が旅行で吠える」トラブルを避ける方法

犬が旅行先で吠えると大変なことになりますよね。
犬だけでなく飼い主さんも「いつもはぜんぜん吠えないのに!どうしていいのか分からない!」とアタフタする事になるかもしれません。
そうならないためにも、ここでは「犬が無駄吠えしないようにする方法」や「無駄吠えしたときの対処方法」などを紹介していきます。

「吠えるのがOK」のホテルもなくはないですが……｜犬との旅行

「犬専用」「犬大歓迎」などのスタンスのホテルであっても、 「吠えるのがいくらでもOK」というところはなかなかありません。
ただ、全く存在しないわけではありませんから、探してみるのもいいかもしれませんね。

いずれにせよ「移動中に吠える」のはケアする必要がある

ですが、「吠えるのがOKの宿」が見つかったとしても、 旅行なのですから「移動」もありますよね。
その移動で頻繁に吠えるというのは、飼い主さんとしては避ける必要があるはずです。

「車旅行だから大丈夫!」と感じるかもしれませんが、四六時中車に乗っていたり、ホテルにいたりするわけではありませんよね。

やっぱり「無駄吠えしないしつけ」は済ませておく必要があります

結局のところ「無駄吠えしないためのしつけ」は完了させておかないと、犬と旅行をするのは厳しいです。
少なくとも「普段の生活やお散歩の中では、ほぼ無駄吠えしない」状態にはしておきましょう。
それくらいでないと、「いつもと環境が違う旅行」では、頻繁に吠える恐れがあります。

旅行で犬が吠える事のないようにする方法は?

ワンちゃんが「日頃は無駄に吠えることはない」状態になっていることを前提として、 「旅行で犬が無駄吠えしないようにする方法」を紹介していきますね。

家族で旅行をして「犬がひとりぼっちになる時間」を減らす

一人暮らしでない飼い主さんは、 できればご家族などを連れて複数人で旅行をしましょう。
そして、「ワンちゃんが一人になる時間」を可能な限り作らないようにします。 普段はひとりぼっちでも平気な愛犬でも、旅行という慣れない環境の中では、心細くなって吠える事があってもおかしくありません。

例えば、 ・交代で入浴する ・（人間の）食事の時間をずらす などの工夫をして犬が一人にならないようにするわけですね。

旅行中でも毎日お散歩をして、ぐっすり眠れるようにする

犬が運動不足に陥ると、なかなか寝つけなくなって吠える可能性があります。
ですから、旅行中でもワンちゃんを毎日お散歩に連れていきましょう。

「旅行すること自体が犬にとって運動になるのでは?」と感じるかもしれませんが、 「旅行中にお散歩レベルで犬を歩かせる」という事はほぼないはずです。

おもちゃやオヤツを持っていく｜吠えるときの緊急対処!

「周りに人がいるところで吠えてしまって、どうしようもない!」という事態になったときは、おもちゃやオヤツを与えて落ち着かせることも考えてください。
普段から「モノで釣る」のは、愛犬のしつけという観点ではおすすめしませんが、 旅行中は「他人に迷惑をかけない」ということが何より大事ですから、あまりこだわりすぎないようにしましょう。

「吠える」以外に気を付けるべきことは?｜犬との旅行

もちろん「吠える」ことの他にも注意すべきことは色々あります。 旅行に出発する前に、対処方法も含めて把握しておきましょう。

ペットシーツや汚れてもいいタオルを持っていき「トイレ対策」を!

大前提として「家でのトイレのしつけは完璧!」というワンちゃんでないと旅行に連れていくのは難しいです。
しかしそういう愛犬であっても、普段と違う環境では粗相をしてしまう恐れがあります。
ですから、ペットシーツや汚れてもいいタオルを多めに持っていって、トラブルが起きたらすぐに対応できるようにしておきましょう。

ただ、「犬専用」「犬大歓迎」のホテルであれば、 「犬が粗相をするのはある程度織り込み済み」である可能性が高いので、そこまで神経質になる必要はありません（もちろんそれに甘えてはいけませんが）。

車酔いに注意!｜まずは短時間の乗車から慣らすという方法も

車に慣れていないワンちゃんほど、車内で気が動転して吠えることをしたり、酔ったりするリスクが高くなります。
あまり愛犬を車に乗せた経験がない飼い主さんは、 ・まずは車に乗せるだけ（エンジンもかけない） →慣れたらエンジンをかける →慣れたら数分走る →慣れたら数十分走る などと段階を踏んで、ワンちゃんを車に親しませてあげるといいかもしれませんよ。

夏でなくても熱中症の危険性があります!

特に「車内」は放置しておくと暑くなりやすいので、冬場であってもワンちゃんが熱中症になる恐れがあります。

「ワンちゃんを車内に放置する」ということが絶対にないようにしましょう。
また、犬は暑さ・寒さに弱いので、そういった事に注意していても、温度の影響で体調を崩す恐れがあります。
飼い主さんは「今の温度は愛犬にとってどうかな?」ということを常に考え、必要であれば対処してくださいね。

「暑かったり寒かったりすれば、吠えることで教えてくれるのでは?」と感じるかもしれませんし、本当に教えてくれる事もあります。
ですが、「吠えないしつけ」をきちんとしてある犬ほど、ピンチでも吠えないものですよ。

まとめ

犬を旅行に連れていけるのは、「家の中や、普段のお散歩で吠えることはほとんどない」という段階までしつけができてからです。
また、しつけが完了していても、旅行をすると「犬にとっての未知」どんどん押し寄せてきて、そのせいで吠える恐れがあります。
他の旅行客などのためにも飼い主さんは気をつけてくださいね。