【ドッグトレーナーが紹介】犬をドッグランに連れていくときのマナー
「うちの犬もそれなりに成長したし、そろそろドッグランに……」とお考えの飼い主さんは少なくないと思います。そこでここでは、犬をドッグランに連れていくときのマナーやチェックポイントなどを紹介していきます。 ドッグランを楽しみ、他の飼い主・犬の楽しみを奪わないためにも、しっかり確認してくださいね。
犬をドッグランに連れていく前のチェックポイント｜マナーの前に
まずは犬と一緒にドッグランに行く前に確認すべきことを紹介していきます。 特別な場所に連れていくわけですから、準備を怠らないようにしましょう。
ワクチン接種をしておく
・狂犬病予防接種 ・混合ワクチン接種 などを済ませてください。 そして接種証明書を持っていきましょう。 ドッグランで提示を求められる可能性があります。
トイレをさせておく
ドッグランへと出発する直前に犬にトイレをさせておきましょう。
ハーネスや首輪をつけておく
これはまあ当然なのですけどね。 きちんとハーネスや首輪をつけてドッグランに連れていきましょう。 抱っこして連れていくわけにはいきません。
最低限のしつけを済ませておく
最低でも「とまれ」「こい」「まて」などの指示が通るようにしつけしておく必要があります。
しつけができていない犬を連れていくと、他の犬と周りの人間にも迷惑がかかるので、 「無理そうなら連れていかない」のもマナーです。
例えば「毎日の散歩でも困るケースが割とある」などの場合は、そのワンちゃんをドッグランに連れていくのはまだまだ早いと言えます。
飼い主さんの準備は大丈夫ですか?
特にドッグラン初経験の飼い主さんは、ご自身に関する準備ができているかどうかもきちとチェックしておきましょう。
ドッグランを訪れてから、問題なく過ごすことができるでしょうか?
不安が残る場合は、行く予定のドッグランのウェブサイトをチェックしたり、問い合わせたりしておくべきです。
ドッグランの現場でのマナーは?｜犬と楽しむために
愛犬とドッグランを満喫するためにも、現場でのマナーにも気を付けましょう。
1：しばらくリードは装着したままにしておく
ドッグランに入った直後にリードを外すのは厳禁です。
ドッグランに入ったワンちゃんは、まず間違いなくテンションが上がっています。
そんな状態なのにリードを外して自由にしてしまえば、何が起きるか分かりません。
環境に慣れて、犬がリラックスできるまではリードを装着したままにしておきましょう。 それが第一のマナーです。
2：犬の様子を常に見ておく
・他のワンちゃんを見てしまう ・他の飼い主さんと話し込んでしまう ・スマートフォンなどを見ている などの行動によって、ご自身の愛犬から目を離してしまう飼い主さんが少なくありません。
犬たちが喧嘩したり、ケガをしたりするなどのトラブルが発生したのであれば、即座に止めに入る必要があります。
ですから、愛犬の様子を常に見ておきましょう。 「常に」というのは大げさな表現ではありません。
現実には本当に一秒も目を離さないというのは無理だと思いますが、気持ちとしては「常に見ておく!」というつもりでいましょう。
ちなみに、犬の多頭飼いをしている場合は、「一人で様子を見られる頭数だけを連れていく」「複数人で行く」などの工夫をしましょう。
3：犬以外の動物を連れていくのはNG
どれほどしつけが行き届いているとしても、犬以外の動物を連れていくのはマナー違反です。恐らくドッグランの入り口で止められると思いますけどね。
4：小さな子どもを連れていくのもNG
小さな子どもを苦手としている犬は少なくありません。
お子さんにとってもドッグランは楽しい場所でしょうから、テンションが上がって大声を出したり、犬を追いかけたりしてしまう可能性があります。
また、小型犬を踏んで噛まれて、ケガをする恐れもあります。ですから、小さなお子さんをドッグランに連れていくのはやめましょう。
必要であれば親戚や友人などにお子さんを預けてから、ドッグランに行くようにしてくださいね。
5：オヤツや玩具を持っていくのはNG
オヤツや玩具をドッグランに持ち込むのもマナー違反です。
犬同士が玩具を取り合って喧嘩するかもしれませんし、他の犬がオヤツを拾い食いしてしまう恐れもあります。
特に食事制限をしているワンちゃんとその飼い主さんにとっては、「他人がオヤツを持ち込む」というのは非常に迷惑です。
オヤツや玩具がなくても、犬にとってドッグランはとても楽しい場所ですよ。
6：ヒート期間中の犬を連れていくのもダメです
ヒート（発情期）期間中のメス犬を、ドッグランに連れていくのはやめましょう。
ヒートの犬からはフェロモンが出ており、オス犬が興奮状態に陥ります。
去勢済みのオスであっても興奮しかねませんから非常に危険です。
犬のヒートは6か月に1回ほど発生しますので、飼い主さんはタイミングをきちんと把握しておいてくださいね。
まとめ
犬をドッグランに連れていく際のマナーについてでした。
大前提として「しつけが行き届いている」必要があります。また、他の犬もいますから、喧嘩などのトラブルが発生しないように常に見守ってあげましょう。 そしてドッグランごとにルールが違う可能性もありますから、足を運ぶ前に問い合わせておくことを推奨します。
