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【ドッグトレーナーが解説】犬を旅行中にどこかに預けるのはアリ?

2021年5月31日
【ドッグトレーナーが解説】犬を旅行中にどこかに預けるのはアリ?

「旅行をするから犬をどこかに預ける!」とお考えの方がいるかもしれませんが、実行する前に少し踏みとどまっていただければと思います。
犬をペットホテルや動物病院などに預けることには、少なからず問題がありますからね。
やや重苦しいテーマですが、とても大事な内容ですのでぜひ最後までご覧ください。

犬を旅行中にどこかに預ける必要がない時代です

犬を旅行中にどこかに預ける必要がない時代です
近年では、「犬」に限らずペットに対して「家族の仲間」という認識を持っている人が多いと思います(そういう認識でないといけないというわけではありませんが)。
それもあってか旅行に愛犬を連れていく人が増えました。

犬連れOKの宿泊施設・飲食店・観光スポット・テーマパークなども多々あります。
ですから、まず「旅行をするなら犬をどこかに預ける必要がある」という思い込みを捨てましょう。

「犬を預けることができないから旅行に行けない」という発想はおかしいです

あなたが愛犬のことを「家族」だと認識しているのであれば、 家族である犬を旅行に連れていかないのは不自然ですよね。
また、厳しい言い方をするようですが、 「犬がいるから旅行ができないんだよね」などの発想を持つのはおかしいです。

犬を飼い始める段階で、「飼う人間側の自由はある程度制限される」というのは覚悟しておかなければなりません。
「それはちょっと嫌だな」などと感じるのであれば、そもそも犬を家に迎え入れるべきではないのです。

「犬が好きなら、犬を飼わないと」という発想もおかしいです

「私は犬が好きなのだから、一度は犬を飼わないといけない」という発想もおかしいです。
「犬は好きだけれど、飼うのは面倒だからイヤ・責任を取れないからイヤ」という考えを持つ人も当然いるはずです。
そういった人はYouTubeなどで犬の動画を観たり、犬が集まる公園に行ったりすることで、「犬を見たい」という欲求が満たされるはずです。 一番不健全なのは「難しいことはよくわからないけど、とにかく犬を飼いたい」と考えて本当に飼い始めてしまうことです。 なんだか説教っぽい話になってしまいましたが、 これまであまり想いを巡らせた経験がない飼い主さんは、 「犬を飼う」ということを今一度考えてみてくだされば幸いです。

「旅行だから犬をペットホテルや動物病院に預ける」のは必ずしも正解ではない

「旅行だから犬をペットホテルや動物病院に預ける」のは必ずしも正解ではない

「犬はペットホテルや動物病院に預けるから、旅行をしても大丈夫でしょう」と感じるかもしれませんが、それも必ずしも安心できるものではありません。

ペットホテル・動物病院では犬は狭い場所に入ることが多い

多くのペットホテルが「犬舎」と呼ばれる狭いケージに犬を入れて預かります。
ケージの内部に水・ドッグフード・ペットシーツ(トイレ)を入れて、そこでワンちゃんが過ごすことになります。
ただ、最近になって「フリースペースで預けることができる」「ケージレスで預けることが可能」というペットホテルも増えてきました。

ですが、そういったペットホテルであっても、夜間は犬舎に入れてしまうところが少なくありません。
そして「夜は犬舎に入れます」と飼い主に知らせないペットホテルが珍しくないのですよね。 ちなみに動物病院を利用する場合、ほぼ間違いなく犬舎に預けることになります。

劣悪な環境ではありませんが、数日続くと犬にとって厳しいです

とはいえ多くのペットホテル・動物病院はそれなりに環境を整えていると言われています。
ですが、それでも数日続くとなると(飼い主が旅行をしているのであればあり得る話ですよね)犬にとってストレスがたまります。
実際、犬舎で何かを訴えるようにひたすら吠え続けたり、ケージの扉や壁に体当たりしたりする犬も少なくないようです。

お散歩をしないペットホテル・動物病院も少なくありません

犬のお散歩をしないペットホテル・動物病院も多いです。「お散歩」は犬にとって重要なストレス解消手段です。

狭いケージに入った上で、そのストレス発散方法が奪われるとなると、犬にとってはとても厳しい状態になると言えますよね。
そして、ペットホテルや動物病院も忙しいでしょうから、 お散歩をしないことを責めるわけにもいかないと思います。

ペットホテル・動物病院関係者は、ペットホテル・動物病院に犬を預けない

ちなみに、あるペットホテル・動物病院関係者は「ペットホテルや動物病院には、自分が飼っている犬を預けたくないです」と述べています。
これがどういうことを意味しているのかはあえて説明しなくてもお分かりいただけるはずです。

預けることもせず「自宅に犬を置いて旅行をする」のは絶対にNGです!

預けることもせず「自宅に犬を置いて旅行をする」のは絶対にNGです!

最悪なのは「犬を自宅に置いたまま、飼い主は旅行に出かける」というパターンです。 旅行の日数分のエサを用意しておいても、犬は基本的に「その場にあるだけ食べる生き物」ですからね。 ちなみに猫であれば1~2日は留守番できる可能性もありますが、これも絶対にやってはいけません!

まとめ

まとめ

「旅行前に犬を預けること」について色々とお話してきました。
少しどんよりした雰囲気の記事になってしまいましたが、基本的には「犬も旅行に連れていく」「連れていけないなら旅行はしない」「飼い始める時点で相応の覚悟をすべき」と言えます。「犬は家族の一員」と感じているのであればなおさらですよね。

 

 

ローデシアン・リッジバックに魅了され 一緒に過ごした22年富樫春生インタビュー
東京の世田谷区と文京区で愛犬と一緒に受講するドッグトレーニングから、犬のしつけのプロトレーナーによる育犬ノイローゼのご相談に応じます。犬しつけ教室年中無休
保護施設が不要な世界を目指して ハグペットジャパンは、犬や猫などのペットの保護活動を行いながら、保護施設が必要ない世界を目指しています。