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【ドッグトレーナー監修】旅行における犬の車酔いを防止するには?

2021年5月31日
【ドッグトレーナー監修】旅行における犬の車酔いを防止するには?

「自家用車での犬との旅行」を考えている飼い主さんは多いです。
そのために知っておかなければならない事の一つが「犬の車酔い対策」。
犬は人間に比べると弱いですから、飼い主さんが気を遣ってあげる必要があります。
「ニオイ対策」「揺れ対策」などをして、ワンちゃんが車内で元気でいられるようにしてくださいね。

犬との旅行!飼い主さんができるワンちゃんの車酔い防止方法は?

犬との旅行!飼い主さんができるワンちゃんの車酔い防止方法は?

車の中にワンコがおりますが、写真はあくまでもイメージです。クレートに入れることを推奨しております。

まずは車酔いを「防ぐ」方法です。 できる限りの対策をすれば、リスクをかなり下げることができますよ。

1:可能な限りニオイをゼロに近づける

人間が車に乗るときでもニオイの影響で酔ってしまうことがありますよね。
犬もそれは同じですので、可能な限り車の中のニオイをゼロに近づけましょう。
人間であれば心が落ち着くような香りであっても、犬がどう感じるかは分かりませんから、芳香剤なども使わないことをおすすめします。

ただ、「わたしの愛犬はこのニオイを嗅ぐと落ち着いてくれる」というものが明確にあるのであれば、旅行中も活用してみてもいいと思います。

2:あまり揺れないようにする

やっぱり「揺れ」は車酔いの原因になります。 急ブレーキ・急発進などをできるだけ避けつつ、あまりスピードを出さずに運転しましょう。

また、犬をキャリングゲージなどに入れて、ワンちゃんの身体があまり動かないようにすることも大事です(揺れの軽減)。
人間用のシートベルトで固定したり、ケージを足元に置いたりする方法もあります。 それから、犬用のシートベルトもあるので必要に応じて活用しましょう。

3:軽く窓をあけておく

運転中は少しだけ窓をあけて、いつでも新鮮な空気が入るようにすることをおすすめします。

また、たびたび窓を全開にして換気をすることも車酔いの防止になります。 ただし、「犬が自動車の窓から顔を出す」という状態になることは絶対に避けてください。 窓の操作によってはワンちゃんがケガをしてしまう可能性がありますし、最悪の場合命を落とすこともあり得ます。

4:ドライブ前の数時間はエサを食べさせない

人間の場合は食事の直後に車に乗ることもあると思いますが、犬に関してはそれでは車酔いしてしまうかもしれません。
ですから、少なくとも犬を車に乗せる前の1時間くらいは何も食べさせないようにしましょう。
具体的な時間については獣医師の間でも意見が分かれているようですが、「4~6時間くらい絶食したほうがいい」という見解もあります。

「旅行前」のタイミングであれば大丈夫だと思いますが、 「家に帰るとき」については意外と忘れがちです。
「○時にここを出発するから、△時からは絶食させて~」などときちんと計画を立てておきましょう。

成犬であれば食事は1日2度(朝と夕方)でしょうから、 「食事と食事の中間くらいのタイミングで車に乗せて出発する」 「(日頃食べているのであれば)おやつを与えないようにする」 などの工夫をすれば問題はないはずです。
もちろん「食べさせなさすぎ」もダメなので気を付けてくださいね。

5:休憩は30分に1回ほどとりたいところです

人間の場合は「数時間くらいなら一気に車移動したほうがむしろ楽」という方もいるかもしれませんが、犬に関してはそのようなことをすると車酔いのリスクが上がってしまいます。
旅行などでワンちゃんを車に乗せるのであれば、30分に1回くらいは休憩をとることをおすすめします。
停車したら犬を外に出してあげて、外の空気を吸わせましょう。 そして状況が許すのであれば、少し歩かせてリフレッシュさせるべきです。

旅行で犬が車酔いしてしまった場合の対処方法は?

旅行で犬が車酔いしてしまった場合の対処方法は?

車の中にワンコがおりますが、写真はあくまでもイメージです。クレートに入れることを推奨しております。

どれだけ気を付けていても、旅行中に犬が車酔いする可能性をゼロにすることはできません。 では、実際にワンちゃんが酔ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

とにかく休ませましょう

ほとんどの獣医さんが「車を停めて、しばらく休ませるのが先決」と述べています。
パーキングエリア・サービスエリアなどを探して、冷静に・速やかに停車しましょう。

ちなみに、最近ではドッグランが併設されているパーキングエリア・サービスエリアもありますよ。

(犬用の)酔い止めの薬を使う

動物病院で相談すると犬用の酔い止めの薬をもらうことができます。
旅行の前に調達しておいて、「車酔いしてしまったら、停車して、落ち着いたら摂取させる」という方法を取るのもいいと思います。

ただし、「酔い止めの薬の適量」はワンちゃんによって異なるので、 獣医さんにきちんと聞いておきましょう。

もしものときは動物病院に行く

それでも車酔いの症状(大量のよだれ、落ち着きがなくなる、ふるえ、あくび、無駄吠え、無駄鳴き、嘔吐、下痢など)が治らない場合は、すぐに最寄りの動物病院に行きましょう。

出発してからあまり移動していない場合は、自宅方向に戻るのも良いでしょう(自宅から近い動物病院の位置は把握しているはずですよね)。

まとめ

まとめ

車の中にワンコがおりますが、写真はあくまでもイメージです。クレートに入れることを推奨しております。

犬との旅行におけるワンちゃんの車酔いの防止・対処方法についてでした。
電車などに比べれば「飼い主さんの車」は、犬にとって楽な移動手段である場合が多いです。 ちゃんと対策をして、できる限り快適な車移動をさせてあげてくださいね。 また、車酔いしてしまった場合は「まずは休憩!」を合言葉に速やかに対応しましょう。

 

 

ローデシアン・リッジバックに魅了され 一緒に過ごした22年富樫春生インタビュー
東京の世田谷区と文京区で愛犬と一緒に受講するドッグトレーニングから、犬のしつけのプロトレーナーによる育犬ノイローゼのご相談に応じます。犬しつけ教室年中無休
保護施設が不要な世界を目指して ハグペットジャパンは、犬や猫などのペットの保護活動を行いながら、保護施設が必要ない世界を目指しています。