【ドッグトレーナー監修】犬との旅行におけるおススメ暑さ対策は?

2021年5月31日

犬との旅行において重要なポイントとなることの一つに「暑さ対策」があります。
そもそも犬は体温調整が上手ではありませんから、人間が「そんなに暑くないかな」と感じるような気候であっても、熱中症などにかかってしまう恐れがあります。
暑さをケアする方法を紹介していきますのでぜひ最後までお読みください。

犬との旅行での暑さ対策の方法5選

犬との旅行での暑さ対策の方法5選
ワンちゃんは自分の体温をコントロールするのが苦手であり、人間に比べると熱中症になりやすいです。また、日光を浴びることで（特にアスファルトからの照り返しが危険です!）ヤケドしたり、白内障になったりすることもあるので暑さ対策・陽射し対策をきちんと行う必要があります。

暑さ対策1：扇風機を回す

やっぱり扇風機が役立ちます。通常の扇風機でも大丈夫ですが、「ミストを出すタイプの扇風機」であればさらにワンちゃんの身体を冷やしやすくなります。
旅行で持っていくのであれば、「乾電池式」や「充電式」のやや小型の扇風機にしておくと便利ですよ。
車の中であればエアコンと一緒に使ってあげるのも良さそうです（冷やしすぎにも気を付けなければなりませんが）。

暑さ対策2：保冷グッズで熱中症対策!

「犬向け保冷マット」「犬向け保冷枕」などがあるので旅行で持っていくといいと思います。
また、犬用のものを調達しなくても、「タオルで保冷剤をくるむ」という方法でワンちゃんのための保冷マットを作ることができます。
保冷剤が大きければ暑い日でもそうそう溶けませんから、旅行中に外で遊ぶときの熱中症の防止にもなります。

エチレングリコールに注意!

保冷剤には「エチレングリコール」という成分が入っている可能性があります。
愛犬がこの成分を食べてしまうと、最悪の場合命を落としますので気を付けてください。
特に噛み癖があるワンちゃんに関しては要注意です。

ちなみに、「ガチガチにならずに凍る」というタイプの保冷剤にはエチレングリコールが入っている場合が多いです。
「エチレングリコール入りの保冷剤ならではのメリット」も特にないので、基本的には避けることをおすすめします。

暑さ対策3：洋服や靴でも対策できます

「濡らすことで冷たくなるシャツ」「地面の熱対策用の靴」「日光などから目を守るためのサングラス」などでも暑さ対策をすることが叶います。
「犬は靴なんて嫌がるのでは?」と感じるかもしれませんが、多くのワンちゃんは数分もあれば靴に慣れるので問題ありません。
心配なのであれば旅行前に履かせて慣れさせておきましょう。

暑さ対策4：ドア用ネットで通気性をキープする

「ドア用ネット」を車にセットすることで、通気性を確保することができます（網戸のようになります）。
虫が入ってくることがほぼなくなりますし、ワンちゃんの車からの飛び出しを防止することも可能です。
旅行で愛犬と車内泊をする場合には特に役立ちますよ。

ちなみに虫対策を徹底したいのであれば、「犬用虫よけスプレー」を使うのがおすすめです（人間用ではダメです!）。

暑さ対策5：水分補給で熱中症対策!

1～4のような道具で暑さ対策をすることも大事ですが、基本中の基本である「水分補給」も忘れないようにしましょう。
旅行は犬にとって少なからずストレスになりますから、こまめに水を飲ませてあげてください。
特に車で移動しているときは30～60分に1回は休憩をして、そのたびに水を与えるのがおすすめです。

ちなみに「冷たい水」よりも「体温に近い温度の水」のほうが、ワンちゃんの身体に吸収されやすいですよ。

旅行で犬と車内泊をする場合の暑さ対策方法は?

旅行で犬と車内泊をする場合の暑さ対策方法は? 続いては旅行中にワンちゃんと車内泊をする際の暑さ対策方法を紹介していきます。「普段の車の中」であればホテルなどと違って犬も慣れていますし、飼い主さんもそれほど気を遣わなくていいですから、車内泊をするのも意外とアリですよ。

暑さ対策1：ウェットフードを準備する

ウェットフードを用意しておけば、食事から水分を確保することができます（もちろんこれだけで水分が足りるわけではありませんが）。
ただ、ストレスを与えないためには、できるだけ「いつものドッグフード」を食べさせることが大事です。
そのため、「旅行中でも問題なく水を飲む」というのであれば、あえてウェットフードを与える必要はありません。「もしものときのために持っていく」だけで十分です。