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【犬のしつけ専門家が解説】犬との車中泊は熱中症に注意!犬は体温調節が苦手!

2021年6月27日

犬などのペットと一緒に泊まることができる、ホテルやコテージなどの宿泊施設が増えています。 中には、愛犬と一緒に車中泊を楽しみたいと言う方もいらっしゃるでしょう。 夏に車中泊をする場合には、暑さ対策は必須です。 犬と一緒に安全に車中泊をする場合には、準備が必要です。 そこで、愛犬との車中泊を楽しむための暑さ対策をご紹介します。  

犬は体温調節が苦手

舌を出してはぁはぁと呼吸をする犬

犬は体温調節が苦手な動物です。

暑さにも寒さにも強くて、いつも元気なイメージがありますが暑さにはあまり強くありません。

実は、犬はほとんど汗をかきません。 肉球にわずかに汗腺があるだけなので、あまり汗をかかないのです。

では、どうやって体温調節をしているかと言うと「パンディング」です。 激しい運動をした時や暑い日に、犬が口を開けて「ハァハァ」と呼吸をしている姿を見たことがあるのではないでしょうか?

これが、パンディングです。

口を開けて呼吸をすることで、舌や気道から水分を蒸発させることによって体から熱を逃して、体温調節をしているのです。

人間のように全身に汗をかいて体温をさげることができる動物ではないので、体温調節が苦手なのです。  

犬は暑さに弱い・熱中症になりやすい

氷が沢山入っている容器に顔を入れている犬

犬は体温調節が苦手であるにもかかわらず、暑さや寒さに弱い動物です。

犬の体を覆っている被毛は、シングルコートとダブルコートの2種類があります。

毛の生え変わりによって温度調節をしますが、比較的寒さ対応用です。 ダブルコートの犬は寒さの厳しい地域でくらしていた犬種が多く、より暑さには弱い傾向にあります。

エジプトやアフリカ原産の犬や、日本犬は比較的暑さに強い犬種が多いと言われています。

夏の車内は温度が上がりやすく、暑さに弱い犬にとって熱中症のリスクが高まります。

人間にとって快適だと思う温度よりも1~2度程度低くした方が、犬の熱中症リスクを下げることができます。  

犬の車中泊の暑さ対策

運転席に乗っている犬

涼感敷パット

ペット用の涼感マットを使用すると、ひんやりして寝心地もよく熱中症の予防になります。

冷蔵庫で冷やしたりする必要がないので、車中泊でも使用することができます。

もちろん、人間も一緒に使うことが可能です。 サイズも豊富で、小さいサイズのものをクレートの中で使ったり、大きいサイズのものを車の座席に広げて飼い主さんと一緒に使うこともできます。

また、洗濯機で洗えるものもあるので、衛生的です。  

扇風機を使う

扇風機を使うことも良い方法です。

車内に空気の流れができると涼しく感じて、熱中症を予防することができます。

ハンディータイプの扇風機は、小型で持ち運びもできて便利ですが、使用時間が2~3時間と短めです。

電源供給タイプの物は、シガーソケットから給電しながら使用することができるので、バッテリー切れの心配がありません。  

保冷剤を使う

保冷剤を使うと、体を冷やすことができます。

保冷剤を直接使うと冷たすぎるので、タオルなどに包んで使用しましょう。

噛み癖のある犬に使用する時には、噛んで中のゼリー状のものが出てきてしまうことがあり危険なので、注意して下さい。  

洋服などの小物

犬用暑さ対策グッズとして、接触涼感素材のクールウエアが市販されています。

首元や背中の部分に保冷剤を入れるためのポケットが付いているものもあります。

濡らして使うタイプの首元を冷やすためのバンダナなどもあります。  

 

犬の暑さ対策以外の車中泊の注意点

扇風機の風に当たっている犬

犬の飛び出し

車中泊をする際、駐車場でエンジンをかけっぱなしにできない場合には、窓を開けて過ごすことになります。

窓が開いていると虫が入ってきたり、犬が飛び出してしまう危険性があります。

ドア用のネットを使うと、風通しは確保して虫の侵入や犬の飛び出しを予防することができます。

犬と一緒の車中泊をする時には、ドア用ネットを使用して犬の飛び出しを防止しましょう。  

水分補給に気を付ける

車での移動や車中泊をする際、トイレのことを考えると水分を控えてしまう人も多いでしょう。

しかし、こまめな水分補給はとても大切です。

熱中症の予防になることはもちろんですが、休憩をとって水分補給をすることは、ストレスの緩和にもなります。

水分補給は必ず行いましょう。  

フードの工夫

長時間の車移動や環境の違いが原因で、犬が水分を取らないことがあります。

水分不足は熱中症の危険性が高まるので、普段はドライフードを与えているという方はウエットフードを用意しておくと良いでしょう。 ドライフードよりも水分を補給することができます。  

カーテンを付ける

愛犬に吠え癖があったり臆病な性格だという場合は、窓にカーテンをつけて閉めておくと良いでしょう。

サービスエリアなどの駐車場に車を止めて飼い主さんがトイレへ行く時など、カーテンを閉めておくと外を通りかかった人に吠えることの予防になります。

また、遮光の役目もあるので車中の温度上昇の防止にもなります。  

トイレグッズ

車中泊をする場合には、トイレグッズを多めに用意しておく必要があります。

トイレシート、ティッシュ、ウエットティッシュ、排泄物を捨てるためのビニール袋が必要です。

犬の排泄物を車の中に長時間置いておかなければならないので、ニオイ対策が必要です。

ビニールを二重にしてニオイが外に漏れないようにしましょう。

ドッグランなどに犬用のごみ箱を設置してあるところもありますが、数日分のごみを捨てるのはマナー違反です。

長時間社内に排泄物を置いておくのは気分の良いものではありませんが、持ち帰ることを考えて、防臭効果のあるごみ箱を用意しておくとよいでしょう。  

まとめ

  犬と一緒に車中泊をする際の熱中症予防対策について、ご紹介しました。

犬は暑さに弱くて体温調節が苦手です。

飼い主さんがしっかりと対策をすることが、犬の健康を維持するためにとても重要です。

熱中症対策の他に、犬と車中泊をするための注意点もご紹介しましたので、是非参考になさって下さい。

 

 

ローデシアン・リッジバックに魅了され 一緒に過ごした22年富樫春生インタビュー
東京の世田谷区と文京区で愛犬と一緒に受講するドッグトレーニングから、犬のしつけのプロトレーナーによる育犬ノイローゼのご相談に応じます。犬しつけ教室年中無休
保護施設が不要な世界を目指して ハグペットジャパンは、犬や猫などのペットの保護活動を行いながら、保護施設が必要ない世界を目指しています。